ハイルマン合唱団&オーケストラが「天地創造」に挑戦
8歳の時から教会で歌い始め、クラシック声楽界の頂点に上り詰めたドイツのテノール、ウーヴェ・ハイルマン(Uwe Heilmann)が日本に移住して25年、「自分の音楽の魂を日本の音楽家に伝えたい」との思いをこめて2022年秋、東京に合唱団とオーケストラを結成しました。これまで2回の「マタイ受難曲」演奏会と、「メサイア」の演奏会を開いてきましたが、今回はハイドンの最高傑作の一つ「天使創造」に挑みます。
合唱団には、東京の音楽愛好家や合唱ファンが集まり、3回の演奏会を経験したメンバーに加え、新たに加わったメンバーもいます。オーケストラには、ハイルマンが鹿児島で教鞭をとっていた時からの盟友のバイオリニスト、長田新太郎をコンサートマスターとして、気鋭の演奏家が集まりました。
歌うように指揮するハイルマンは、躍動し、指揮台から飛び上がらんばかりです。鹿児島で23年に開いたドイツ・カールスルーエ独日合唱団との合同演奏会では、冒頭にハイルマン自身が歌声を披露する場面もありました。果たして今回は・・・・。ぜひ、直接会場にお越しになってお楽しみ下さい。
ウーヴェ・ハイルマン(Uwe Heilmann)のプロフィール
1960年ドイツ生まれのテノール。20歳のときモーツァルト作曲のオペラ「魔笛」のタミーノ役でデビュー。1985年からシュトゥットガルト州立歌劇場専属歌手、25歳でザルツブルグ音楽祭に出演し、27歳 でウィーン国立歌劇場、28歳で米メトロポリタン歌劇場、伊ミラノスカラ座に出演するなど、声楽界トップの舞台で活躍した。また、J.レヴァイン、 D.バレンボイム、G.ショルティ、C.アバド、N.アーノンクール、S.チェリビダッケといった著名な指揮者と共演し、ウィーン・ フィルハーモニー管弦楽団、ベルリン・フィルハーモニー 管弦楽団と共演した数多くのCDがある。1985年からエリザ ベート・シュヴァルツコップに師事。オーストリアのシューベルティアーデ音楽祭に毎年出演し、リート歌手としての名声を不動のものにした。ソプラノの中村智子との結婚を機に日本に移住。沖縄県立芸術大学教授、鹿児島国際大学教授などを経て2024年4月から洗足学園音楽大学客員教授。指揮者として活動の幅を広げている。