Symphony Concert in Yokohama 2024

シンフォニーコンサート ーーハイルマンオーケストラと5人のソリストーー

 合唱を主体にしたコンサートを開いてきたハイルマン・オーケストラ初のシンフォニーコンサートが2024年7月27日に横浜の神奈川県立音楽堂で開かれます。

 ハイルマン・オーケストラは、欧米の声楽界の頂点を極めて日本に移住したドイツのテノール、ウーヴェ・ハイルマン(Uwe Heilmann)が「自分の中の音楽の魂を日本の音楽家に伝えたい」との思いをこめて2022年秋に東京につくりました。コンサートマスターにはハイルマンが鹿児島で教鞭をとっていた時からの盟友のバイオリニスト、長田新太郎がつき、気鋭の演奏家が集まり、東京の音楽愛好家や合唱ファンで作るハイルマン合唱団と共に、J.S.バッハの「マタイ受難曲」や「メサイア」の演奏会を開いてきましたが、合唱を中心とした音楽活動だけでなく、若き演奏家の活躍の場を広げるために企画したのが今回のシンフォニーコンサートです。

 24年春に横浜みなとみらいホールで開いた「マタイ受難曲」の演奏会には、ハイルマンの旧友で世界的なバス歌手、ルネ・パーペ(René Pape)氏が友情出演し大きな話題となるなど、「歌う指揮者」として意欲的に活動を続けるハイルマンですが、指揮者としてさらに大きく前進します。ソリストにはハイルマンの音楽を愛する演奏家がそろいました。どんな音楽が生み出されるか、ご期待ください。ハイルマンとしては日本の音楽家を応援したいという気持ちが強く、今後もこうしたシンフォニーコンサートを首都圏でも続けていく計画です。

日時 2024年7月27日(土)午後1時30分開演(0時半開場) @神奈川県立音楽堂

 入場料5000円 (全自由席、当日券あり、未就学児入場不可)

 前売り券:チケットぴあ Pコード:267-732 ( https://t.pia.jp/267-732 ) チケット購入はこちらから

◆演奏曲目

モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番 イ長調
W.A.Mozart: Klavierkonzert Nr. 23 in A-Dur, KV 488
(ピアノ:澤瀉雅子Masako Omodaka)
モーツァルト: ホルン協奏曲第3番 変ホ長調 KV447
W.A. Mozart: Horn Konzert  Nr.3 Es-dur KV447
(ホルン:加治佑子 Yuko Kaji)
▼J.S.バッハ 教会カンタータ BWV21
『私の心に憂い多かりき 』より”ため息、涙、悩み、苦しみ” 
J.S.BACH:  Cantata “Ich hatte viel Bekümmernis“ BWV21
“Seufzer, Tränen, Kummer, Not”
▼モーツァルト:大ミサ曲 ハ短調 “精霊によりて、処女マリアより”
W.A.Mozart: Missa in c-Moll (Große c – Moll Messe)   KV427
” Et incarnatus est “
▼モーツァルト あなたに明かしたい、おぉ神よ
W.A.Mozart:  Vorrei spiegarvi, oh Dio!    K.418
(以上3曲、ソプラノ:阿久津麻美 Mami Akutsu)
▼ジョン・ラター: 【古風な組曲】フルートと室内オーケストラのための
John Rutter : Suite Antique for flute and Chamber Orchestra
(フルート:古川仁美 Hitomi Furukawa)
▼G.F.ヘンデル: オーボエ協奏曲第3番  ト短調 HWV287
G.F.Händel: Oboenkonzert Nr. 3 g- moll. HWV 287
▼V.ベッリーニ: オーボエ協奏曲 変ホ長調
V.Bellini: Concerto in Mi♭ per oboe e archi
(以上2曲、オーボエ:江原泰子 Yasuko Ehara)

◆ソリストのプロフィール

澤瀉雅子(ピアノ)

国立音楽大学器楽学科ピアノ専攻卒業。国内外各地に於いて、ソリスト及び、声楽、合唱、室内楽の共演者として様々な演奏会に出演、レコーディングに参加。多くの新作初演にも携わっている。同時にソロリサイタル初め、自らの企画による演奏会シリーズを展開。また各種公演等のアシスタントピアニスト、音楽スタッフを務める。ピアノを田中瑤子、山本万里子の各氏に師事。伊・カリアリ音楽院マスタークラス他にてB.カニーノ氏の指導を受ける。三善晃プロデュース公演『第6回響き合うピアノ』デュオ部門合格。現在、国立音楽大学並びに同大学院伴奏助手。

加治佑子(ホルン)

埼玉県立伊奈学園総合高等学校(芸術系音楽)を経て、2008年東京音楽大学卒。在学中より東京のオーケストラを中心にフリーランス奏者として演奏活動を開始。並行して後進の指導や、公共ホール音楽活性化アウトリーチフォーラムアーティストとして活動する等、音楽の普及にも取り組む。現在はクラシックに加え、ミュージカルやレコーディング、全国ライブツアーのサポートアーティストなど演奏活動は多岐に渡るほか、度々の渡欧やヨーロッパ諸国の歌劇場来日公演への参加など、活動を国外にも広げる。今まで曽根敦子、水野信行、西條貴人、五十畑勉、Christian-Friedrich Dallmann各氏に師事。

阿久津麻美(ソプラノ)

東京藝術大学音楽学部声楽科卒業。(故)後藤千恵子、安居史恵子、(故)原田茂生、移川澄也、大島洋子、多田羅迪夫、ブルーノ・ルーフォ、(故)ルチアーノ・ベルタニョリオ、ウーヴェ・ハイルマン諸氏に師事。ピアノの巨匠(故)イェルク・デームスに認められ国内外にて数多く共演。2016年銀座 王子ホールでの共演は日本経済新聞文化面『文化往来』、クラシック音楽誌 音楽現代において『巨匠デームスがソプラノ阿久津麻美に賞賛の辞を送るのは決して戯れなどではない。透明で澄み渡る歌声はリリコでレジェーロ、明暗移り変わるレチタティーボから情の深さ、人柄まで伝わってくる。』等好評を得る。宗教曲ソリストや各地でのコンサートにて活躍中。

古川仁美 (フルート)

 東京藝術大学卒業(1984年)、フリーランス奏者として幅広く活動したのち、2002年渡英。ウィリアム・べネット、C・ベンソン、声楽を J・ミラー女史に師事。04年英国王立音楽院修了。イギリス室内管弦楽団、ロンドン・シンフォニエッタ、ロンドン・オクターブ、アイスランド交響楽団等で演奏。2017年よりザ・フルート誌に『キホンの手前!』好評連載中。2022年パイパース誌に2号に渡りインタビュー記事『フルートから見た 西洋と日本の「ことば」と「からだ」』が掲載。日本五感療法協会 認定アロマ音叉®︎セラピスト&認定講師。

江原泰子(オーボエ)

東京藝術大学3年次終了後、渡独。ハイデルベルク・マンハイム音楽大学大学院卒業。ソロ、室内楽、オーケストラ、ミュージカルオーケストラなどで活動。渡辺克也氏、故似鳥健彦氏、故小島葉子氏、W.リーバーマン氏に師事。キ・モワ・オーボエアンサンブルメンバー。鎌倉自宅でのコラボレーションコンサートなど企画し好評を得ている。W.ハイルマン氏と共演し深く感銘を受け今回のコンサートに参加。